オランダ・アムステルダム発2022年6月10日：サウジアラビア（以下サウジ）のコンテンツ制作会社マンガプロダクションズは、同地で開催されたセプティミウス映画祭にて、日本大手アニメ制作会社東映アニメーション株式会社と合作の長編アニメ映画「ジャーニー　太古アラビア半島での奇跡と戦いの物語」がセプティミウス賞・最優秀エクスペリメンタルシネマ賞を受賞したことを発表しました。

　東映アニメーションとマンガプロダクションズが制作した映画「ジャーニー」は、国際的な映画祭でエクスペリメンタルシネマ賞を受賞した史上初のサウジおよびアラブの映画となりました。同作品は、エクスペリメンタルシネマ部門にノミネートされた7作品の最終映画作品候補と競い合いました。この賞のカテゴリーは、ユニークなアートスタイルを用いて、今までにない優秀な表現力を持ち合わせているかが選考の基準となります。

この映画祭で、ファイナルステージにノミネートされた多くの海外作品が、複数のカテゴリーで競い合いました。また、著名なケヴィン・ウィルモット監督やアメリカの俳優トーマス・ジェーンなど、アカデミー賞やグラミー賞の国際的な賞を受賞した映画人や著名人が参加しました。セプティミウス映画祭は、『創造的で刺激的、かつ高品質な作品』を支援することを目的としています。

　　　　　　　　　　　セプティミウス映画祭 授賞式にてマンガプロダクションズ・チーム

ジャーニーは、アラビア半島の歴史や逸話から着想を得た壮大な物語でありアラビア文化の真正性を体現しています。ストーリーは、歴史的に平和な都市メッカを巨大な侵略軍から守る青年アウスとメッカの民の戦闘シーンが展開し、アラブの歴史の核心がインスピレーションを与えています。同映画の監督は静野孔文氏、脚本を冨岡淳広氏、音楽は和田薫氏ら巨匠の下で制作した日本・サウジ初の合作アニメ映画です。配役ならびに声優はサウジ側からの強い要望で選ばれ、配役アウス＝古谷徹氏・配役ズララ＝神谷浩史氏・配役 ニザール＝中村悠一氏・配役ムサブ＝中井和哉氏・配役ヒンド＝三石琴乃氏・配役アブラハ＝黒田崇矢氏が担当しました。

マンガプロダクションズのCEOであり、同映画のエグゼクティブプロデューサーであるブカーリ・イサム氏は「サウジと日本の合作映画ジャーニーは、メイド・イン・サウジ・ウィズ・ジャパンにより両国の文化と創造性を合わせてこのような作品を作ることができました。ジャーニーは長いジャーニー（旅）の第一歩であり、これからも東映アニメーション始め日本のパートナーと多くの作品を作っていきたいと思います。またこの受賞は我々の作品が世界的に評価されたことであり、大変誇りに思っています」とコメントしました。

東映アニメーション株式会社顧問の清水慎治氏は、「セプティミウス賞で評価されたこと、素直に嬉しく、光栄に思います。アニメーションは世界言語です。東映アニメーションは、これからも世界中の人たちへ勇気と希望を届けたいと思っています。マンガプロダクションズとも、夢のある作品をまた作っていければと願っています。我々のジャーニーは始まりました。受賞の栄誉に預かり、関係者の方々に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。」とコメントしました。

ジャーニーは日本で2021年6月に公開され大好評を得ました。サウジ本国では過去最大級のスクリーン数での公開となり大ヒットを記録しました。同時期アラブ9か国の映画館でも上映されました。今年4月には、世界の映画産業中心地、米国ロサンゼルス・ハリウッドにあるチャイニーズシアターでプレミアを上映しました。さらにマンガプロダクションズは、アジア15カ国以上とヨーロッパ6カ国で同映画の配給契約を締結しました。　　　以上　　　　　　　　　　　　　

　　　　画像：上からジャーニー・ポスター、防衛隊に参加アウス、メッカに進軍する侵略者アブラハ